レイがラオウに指一本で敗れちゃったのは何故か?
レイがラオウに指一本で敗れちゃったのは何故か?
◆レイVSラオウ戦。結果はレイの惨敗と言ってもいいでしょう。ラオウに触れることさえ適わないまま、指一本であしらわれて撃沈しているのですから。
この一戦でレイの拳士としての評判はガタオチ。よくある「北斗の拳 強さランキング」では万年Bクラス入りです。これはおかしいんじゃなかろうか。
いや、管理人はラオウに関して、マントで目隠しするのがズルいとか、手下と戦わせて拳を見切るのが汚いとか、そういうことを今更言うつもりは無いんですよ。勝利を志向する精神の激烈さにおいて、さすが、世紀末覇王は格が違うと言うだけの話です。
管理人が疑問を投げかけたいのは、いくらなんでもレイが実力を出し切れていないんじゃないの?ってことなんです。レイは腐っても六聖拳。自称「南斗聖拳を極めた男」です。
「北斗と南斗は互角の拳法 闘えば勝者はない」という初期設定を思うにつけても、もう少し善戦できる実力は持っていたと考えたいのです。(というか、レイファンの管理人が単に悔しいだけ)
というわけで、管理人は、この一戦でのレイの不調の原因を血眼で探しました。そう、愛ゆえに!
←忘れられた初期設定(笑)
◆ラオウ戦が始まる直前までは、レイもイイ線いってたんですよ。有名な「てめえらの血は なに色だーっ!!」の辺りですね。
この辺りのレイは、ザコ戦、侵攻隊長(火闘術の男)戦でかつてないほどの強さを見せてくれます。ケンシロウと延々こづき合いをしていた「牙一族編」の時とはオーラが違うってくらいの。
ですから、管理人は、以前、この時のレイは天帝リンの血を見たことにより、無自覚的に「義星」の宿命に目覚め、パワーアップ状態だったのではないか?とまで妄想を広げたのです。(考察「てめえらの血は なに色だーっ!はいかに発せられたか」)
ならば、レイはこの時の強さを、どうしてラオウ戦まで維持できなかったのか。そもそも、レイは戦う前からブルっちゃってますよね。先刻の勢いはどこへやら、いざ、これから本番って時に、このクールダウンは自殺行為です。
←北斗史上最大級の冷や汗。
◆ひとつ言えるのは、レイはスタミナ切れしていたのかも知れない、ということです。レイは、マミヤの村へ急行するために、前日真夜中まで疾走しています。また、傷ついたバットに出会ってからは、バットを抱えて全力で駆けたに違いありません。
その後、飛んだり、跳ねたり、走ったりとムダに運動量の多い南斗水鳥拳で、ザコをさんざんに殺しまくった訳ですから、ちょっとは疲れていたと思いますよ、いくら屈強な拳士でも。
そして、戦の合間には「妹の自立」という思いもよらなかったストレスも受けました。
浮き草のようなアイリの存在は、レイにとっては足枷でもありましたが、逆に「泥をすすってもでも おれは生きのびる!!」とまで言わしめた、生命を希求する力の源でもありました。
「アイリを残して俺は絶対に死ねない」という強烈な感情が、レイにとっては勝利へのモチベーションだったのです。それが、アイリの自立によって揺らいでしまった。
レイは「もうおれに弱点はない アイリはおれから離れた 自分の意志で生き!自分の意志で死んでいくだろう!!」と語っています。
レイ自身にとっては、それが自らの生を謳歌することに他ならないのですが、義星の宿命は「人のために生きる」こと。「自分のため」というモチベーションでは、水鳥拳は最強にはなりえないのです。
←妹の自立を知った寂しそうなレイ
さらに言えば、レイは中ボス以上の敵と戦った経験が圧倒的に不足しています。言うまでもなく、横から美味しいところをかっさらうケンシロウのせいです。
今までの見せ場の少なさから思えば、レイにとって、ここまでの活躍は出来すぎなほど。レイ自身、「今日の俺、結構がんばった方じゃね?」って休憩モードになりつつあったとしても不思議はありません。
そんなこんなで、ラオウを迎えたあたりで、レイのパワーはちょっぴり下がり始めてたんじゃないのかな?と管理人は思うのです。
◆そこに追い討ちをかけたのはリンです。リンは今までも色んな戦いに水を差す役割を果たして来ましたが、今回のは特に悪質ですね。
気合充分だったレイが良い間合いでラオウと対峙し、「いくぞ!!」と身構えた瞬間、後ろから「レイ!やめて~!!その人と戦っちゃだめ~!!」って。
これは優勝争いがかかったゴルフの最終パットでインパクトの瞬間、「遼くん、背中に蜂が!」と声をかけるようなもの。ギャラリーとしてあるまじき行為です。
←ゴルフ場なら即退場です。
さらに、以前、考察で説明しましたが、リンは天帝。彼女がレイの目前で流した血は、レイの中に眠る南斗六星拳の宿命を意識下で呼び覚ましたはずです(管理人の妄想ですが)。
主・天帝を守るための闘いであれば、義星の水鳥拳は冴え渡ったことでしょう。しかし、天帝リンは「戦っちゃだめ~!!」と戦闘停止命令を出しました。レイはこれで無意識的に主の命令に背いて戦うことになってしまったのです。
一度は主を守る喜びに震えた義星の体は、今度は主の命を破る緊張感におびえるようになってしまいました。
漫画を読み返してみると、このリンの言葉以降のレイは常に冷や汗まみれ。これでは勝てません。せめてリンが「私のために戦って!」と言ってくれていたらと思わずにはいられません。
林蔵さん、こんばんは!
リンクのケン有難うございますv
一つお願いなのですが、ブログのURLは
http://reicafe.blog86.fc2.com/
にしていただけると、毎回最新のページに入れます。
お手数ですが変更していただけますでしょうか?
あと、ブログのプラグインにリンク専用の物があると思うので
そちらを使用されるといいと思いますよ!
話は変わりまして、今回の考察にも脱帽ですv鋭い!
確かにレイはラオウに観察されてましたよね。
ラオウ自身も「南斗水鳥拳、楽しませてもらった」って言ってましたから。
私は、相討ちを恐れたラオウが、これはヤバイ!!と
マントを投げた反則技だと思ってました(笑)
それにしてもリンのダメダメ攻撃、色んなところで登場してますよね!
だめー!って言ってみたり、早く来てー!って言ってみたり。
リン=天帝=超能力者?ですからなんでもアリなのか?
でも、たまーにウザ!って思ってました(オイオイ)
ではでは、
また、お邪魔させていただきますね!
お体に気をつけて、頑張って下さいv
by まな (2007-07-28 01:55)
ああっ!すみませんでした。リンクのケン。
リンクを貼るの初めてだったので、色々試したのですが、良く分からず。自分のパソコンのお気に入りセンターに登録してあったアドレスを1字1字入力、という超ローテク作業を行ったのです。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。早速直します!!
>マントを投げた反則技
そうです。あれはズルイです。でも布1枚を避けられなかったレイも悲しすぎる…。「あの布にはラオウの闘気をまとわせてあったからだ」という考察をどこかのサイトで読みました。そうかも。
>リンのダメダメ攻撃
これをくらった人は必ず撃沈してますよね。ケンVSサウザー戦とか。リン=天帝=神(作者)の意図を知る女ってこと?
ウザ!の気持ちも分かります。アニメでは確か「ケンが来るまで待って~!」って言ってたような。そんなこと言われたレイの面子は丸つぶれじゃないか!子供は正直すぎて困ります。
では、ご指摘ありがとうございました。ブログの勉強もっとします。(昨日もう1冊ブログの本を買って来ましたよ)
まなさんこそ、どうぞお体にお気をつけて。
by 林蔵 (2007-07-29 22:11)
<「その人と戦っちゃ駄目ー!」
言ってました、リン。よもやこんな深い背景があったとは・・・!!
その後常に汗まみれっていうのも、気がつきませんでした。
リンは何気に残酷な発言が目立つ子だなぁ。って思ってましたけど、
天帝なんですよね・・・でも、だったらちょっと慎重に言葉を選んで!と思わずにいられません。
でも、子供相手に無理な注文な様な気もします(哀)
by 蔵六 (2007-09-12 09:57)
蔵六さんだ~。コメントありがとうございます。
そうなんです。リンは清らかな瞳で見上げながら、相手をバッサリ切り捨てる発言をするんですよ。
「人を助けるような目じゃない」とかね。初対面で人格全否定するし。
「ケンが来るまで待って~!」なんて衆人監視の中で言われたら、男だったら絶対に時間稼ぎなんて出来ないです。
ウラではさらに残酷な発言をしてたに違いありません。
「マミヤさんってケンのこと好きなのよ」でレイ撃沈。
「あの人…化粧が濃い!」でユダ激怒。
「おじさんカツラ?」でシュウ落涙。
でも、まあ、確かに子供ってそういうものですからねえ…。
by 林蔵 (2007-09-16 00:21)